久しぶりの投稿
2年半前につくったブログですが、現在もアクセスしてくださっている方がいらっしゃるようでありがたいです。
振り返ると私のつわりは出産まで続くタイプだったのだと思います。
産後いきなり吐き気が落ち着いてずいぶんびっくりしました。私は破水から出産までに10時間以上かかったのですが(自然分娩)、それでもつわりよりお産の方が全然楽だったな〜と思います。
自分の身体で検証したいタイプなのもあって当時は片っ端からいろんなアイテムを試してみましたが、点滴→体調が軽快してきた間に水分補給(重要!)が初期は一番効果的で、安定期以降はとにかく身体を温めることが効果的でした。
子どもがいて平日ワンオペの今ではそうそうできない贅沢になりましたが、半身浴もずいぶんとしていました。
また、私の場合は身体を締めつける服装がかなり悪影響を及ぼしたので、ゆとりがあるタイプのマタニティウェア(特にボトムスは無印がおすすめ!)も重宝しました。
今辛い方もつわりが軽快し、無事出産されることを願っています。
【里帰りしないでワンオペ】出産前にやっておいてよかったこと②コミックエッセイで出産を予習 おすすめ3冊
私は途中まで胎児の位置が横位で帝王切開の可能性があり、臨月に入ってからは自然分娩で出産予定だったのですが、周りの先輩ママから痛みについて聞きかなり怖がっていました。
自治体の母親学級には出たもののそこまで流れがつかめず…もしかしたら、出産の段取りを知らないから余計怖いのではと考え、出産の流れを知るために何冊か本を読みました。今回はそのうち、コミックエッセイで妊娠〜出産までの流れをまとめたものをご紹介します。
『母がしんどい』などで著名な田房永子さんのコミックエッセイです。かなり赤裸々な描き方ですが、その分妊娠・出産で起こる心境の変化が伝わってくるものでした。
この中でとても参考になったのは、出産のいきみ逃しを合気道の先生から教わった呼吸法で行っているシーンです。看護師さんから「かなり痛みに強い方ですか?」と聞かれるほど呼吸法が効果的だった様子が描かれており、私もそうなりたいと思いました。
また、いま読み返しても産後の気持ちがふさいでしまったシーンに共感したり、夫に体型が変わったところを知られたくなくていじけたりする気持ちがものすごくわかります。
②マンガ 妊娠・出産リアル体感BOOK 助産師さん呼びましょうか? 1 妊娠初期編 (スマートブックス)
妊娠から産後までを初めて体験する妻の目線で綴ったコミックエッセイです。全体的に奥さんの方がかなり強いな〜と感じますが、これくらいストレートに妊娠・出産にまつわる感情を発露してくれている本はなかなかないので(賛否両論ある表現だと思うので、とても勇気のいることだと思います)勉強になりました。
分娩にまつわるエピソードは4巻目にあります。産後泣きながら「赤ちゃんなんて、二度と産まない」と思うシーンは当時子どもに早く会いたくて仕方なかった私には衝撃でした。でも、それくらい心がぼろぼろになることもあるんだ、と予習しておいたことが、私にとっては良い方向に働いたと思います。
Amazonレビューでは夫に読ませたいという声もありましたが、うちは夫の方が強いので、夫はおそらく途中で読むのをやめそうです(笑)
マンガ 妊娠・出産リアル体感BOOK 助産師さん呼びましょうか? 4 分娩編 (スマートブックス)
- 作者: 尚桜子 NAOKO
- 出版社/メーカー: CLAP
- 発売日: 2015/04/30
- メディア: Kindle版
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③お産トラウマは怖くない! 産前産後の不安・イライラ解消法とトータルバースレビューのススメ (スマートブックス)
『助産師さん呼びましょうか?』と同じ作者の方の本(コミックエッセイ)です。私はお産がトラウマになるということを、この本で初めて知りました。
私自身はそれまで、出産に際して理想やイメージがまるでなかったのですが、トラウマになり得るものだと学習して、産前にバースプランを、産後にバースレビューをすることの大切さをこの本を通じて理解することができ、結果的にとても納得して出産することができました。
お産トラウマは怖くない! 産前産後の不安・イライラ解消法とトータルバースレビューのススメ (スマートブックス)
- 作者: 尚桜子 NAOKO
- 出版社/メーカー: CLAP
- 発売日: 2015/12/17
- メディア: Kindle版
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【里帰りしないでワンオペ】出産前にやっておいてよかったこと①家具・衣服・食生活編
つわりの話が長く続いてしまいましたが、今回は出産の前後を振り返り、やっておいてよかったことをまとめたいと思います。
なお私は里帰り出産はせず、退院後は都内でほぼワンオペ育児状態なので、その分お金をかけているところがあるかもしれません。基本的には自分の負担を可能な限り軽減することを念頭に置いて準備しました。
家具・衣服編
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自分の服や荷物を整理して、不用品を処分した
→これは何気にやっておいてよかったです。産後、子ども服はもちろん授乳服も増えたのでもっと減らしておいてもよかったと思いました。 -
友人からおさがりの子ども服をもらったり、メルカリで古着を購入した
→毎日確実に使うベビー肌着はコンビミニで新品を購入し、使用頻度が低い割に高いカバーオール系はおさがりや古着中心にしました。 - 早めにベビーベッドのレンタル手配を行った
→我が家はうさぎ小屋なので購入は考えませんでした。ベビー用品はいつでも借りられると思いきや、人気のある商品は早めに予約しないと間に合わないことがあるそうです。私は寝返りのときにぶつかりにくい、ネットタイプのベビーベッドを8ヶ月間でレンタルしましたが、ネット予約では納期が微妙だったので電話で交渉しました。
食生活編
- コープデリに資料請求を行い、生協の組合員登録をした
→すでにパルシステムを使っていましたが、産後しばらくは食事の用意ができないだろうと考え、お弁当の評判が良いコープデリの組合員登録をしました。
注意点があり、コープデリは電話一本で加入手続きできるわけではありません。事前に営業さんが自宅に来て、組合員登録と引き落とし口座の登録をする必要があります。出産予定日よりも少し余裕を持ったタイミングで登録しておくと安心です。
なお、私は産後1ヶ月程度お弁当(舞彩おかず)の宅配をお願いし、その後3週間程度週に数回分お料理キットを使用したあと、産前から使っていたパルシステムの週1宅配に戻していきました。
- パルシステムで産後すぐの食事に使えそうな冷凍弁当・冷凍食品を購入しておいた
→私の地域では、コープデリの宅配時間が午後2時頃だったので昼ごはんを一緒に購入することはできませんでした。(翌日分として考えれば可能ですが)そこで少し冷凍弁当も購入しておき、いつでもチンすれば食べられる環境にしておきました。
- レシピを見ないで作れる簡単料理のレパートリーを増やした
→元々簡単なものしか作らないのですが、何気に産後の家事負担を軽減してくれています。もっとやっておいてもよかったとも思います。
ちょっと長くなってしまったので、出産そのものの対策や、産後のお世話の準備についてはまた別にまとめたいと思います。
つわりの辛さを振り返る ⑥ 重症妊娠悪阻になったからこそ経験できたこと
今回は重症妊娠悪阻になってみたからこそ、経験「できたこと」という観点で振り返りたいと思います。
つわりは軽いに越したことはないけれど
タイトルといきなり矛盾するようですが、もちろんつわりは無い方が良いものです。仕事に穴をあける心配もなく、何より赤ちゃんのことを心配しないで良いですから。
でも出産、育児(まだ4ヶ月の経験しかありませんが)を経てみて、私自身は「もしかしたら重症妊娠悪阻を経験してよかったかもしれない」と捉えるようになりました。
私がいちばん母性を育むことができたのは、つわりのおかげだと思うことにした
私は出産するまで思い違いをしていました。子どもを出産すると自分に母性が自然発生的に備わると思っていたんですね。
でも、産んでみてそれは間違いだと知りました。
出産して、子どもはとても可愛いですが、子ども→超可愛い→なんでもやってあげたい→疲れ知らず、みたいなことはまったくなかったからです。
(今考えれば当たり前ですが、産後はそういうミラクルパワーのようなものが湧いてくるんだとなぜか思っていました。)
むしろ「え?産む前と産んだ後で自分の精神状態って何も変わらないんだ…」という戸惑いを覚えたのをとても覚えています。
逆に、私の周りの人間、たとえば夫や夫の家族は、無類の子ども好きなのもあり、自分の子ども→無条件で超可愛い→なんでもやってあげたい!!!!(!がいくつあっても足りないレベルで)という状態で「私だけどうかしてるのかな…」と内心少しヒヤヒヤしながらこの数カ月を過ごしています。
そんな私が何より母性を感じることができたのは、つわりがとても重く、重症妊娠悪阻で入院し、退院したあとも二ヶ月にわたり吐き通しの日々を送っていても、子どものためと思って我慢していた(やり過ごしたと言えばそうですが…)日々でした。
お腹に赤ちゃんがいなかったら絶対に耐えられなかった日々を、謎の精神力が湧いてきて堪えることができたんだと思います。
産後は里帰りしなかったので育児は週末をのぞきほぼワンオペで、時々ギャン泣きする子どもが正直可愛く思えない瞬間もありますが、「あんなにつわりがつらかったのに、ここまで元気に育ってくれた」と思うと自然と気持ちが落ち着き、お腹の中でよくがんばってくれたなぁ〜と抱きしめたくなります。
なので、つわりに対しては私に精神力を付けさせてくれてありがとう、と思うようになりました。
もちろん将来二人目ができたら、無いに越したことはないんですけどね!
他にも、いつもと違う状態になったことで経験したこと
- 仕事をチームの他の先輩方が埋めてくれることに感謝した
- 自分一人で抱えていた仕事の難しさを感じ、棚卸し・共有の必要性を学んだ
(今まで仕事を抱えがちなほうだったので、申し訳ないやら恥ずかしいやら) - 夫や義理の両親と、産前から密にコミュニケーションをとることができた
- 私がポンコツになったので、夫の家事スキルが上がった
(シンクやコンロの掃除、洗濯を一通りやってくれ、産後もしばらくは本当に助かりました。また結婚7年目ですが、これまでの料理の総回数が1回→3回にアップしました!3倍!) - お産の辛さをつわりの辛さと相対的にとらえることで、全然我慢できた
(出産は30時間かかったのでそこそ長丁場でしたが、私は出産まで続くタイプのつわりだったこともあり、個人的にはつわりの重さ>>>>>>>>お産の辛さ、でした。おしりが決まっているので、出産の方が断然我慢できました。また産前の対策も効果的だったようなので、後日まとめたいと思います)
少し振り返ってみるだけでもつわりによって生活ががらりと変わり、良いことも悪いこともあったんだなと感じます。
悪かったことについては、前回まとめたように次回は対策を持って挑み、今回経験できて良かったことについては、今後の育児の糧にしていきたいと思います。
起きてしまったこと・周りに迷惑をかけてしまったことや自分の体質は、変えられるものではないので、今後の向き合い方でプラスにしていきたいです。
重症妊娠悪阻から抜け出したい!私の身体で検証したつわり対策について
今回はよだれづわり、吐きづわりで重症妊娠悪阻の診断を受けたあと、私が実際に試してみて効果があったもの・なかったものをまとめてみたいと思います。
私はこれらの対策によって体調を改善させ、妊娠19週からなんとか職場に復帰することができました。次回妊娠することがあれば、今度は早々にこれらの対策をして挑みたいです。
また、現在つらい思いをしている方にとっても何かの参考になればと思います。
私のつわりに効果があったものランキング
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冷えとり靴下とレギンス
いきなり「いやそれは別につわりと関係ないのでは?」と思われそうなものですが、私にとって一番効果があったのは身体をあたためることでした。
というのも夏の妊婦さんはつわりが重い、という記事を読んでおり、「なぜ夏は重くなりがちなんだろう→服装が関係しているのでは?」と考えたのですが、この冷え対策が思いのほか私には効果があったのです。
それまでの私の格好は身体を締め付けると気持ち悪くなってしまうので、裸足にワンピース。加えて家にひきこもりでエアコンはほぼかけっぱなしという状況下だったため、特に下半身は冷え切っていました。妊婦さんが一番あたためなければいけない、と言われているところを冷やしてしまっていたんですね。
着用により効果を感じてからは、だんだんと調子が上向き、後期に入る頃には腹巻も着用できるようになりました。もちろん1月末に出産する当日まで、ずっと4枚重ねで冷え取り靴下とレギンスは着用していました!
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靴下:私は冷え取り靴下の841さんのセットをいくつか買って回しています。
レギンス:同じお店のレギンスを買いました。マタニティ用にはできていなかったので、はさみをちょっと入れて緩くして使っていました(もったいなくて最初は綿100%のマタニティレギンスも使っていましたが、このタイプのもののほうが体調がよかったです)
ちなみに冷え取りで特に改善したのはよだれづわりでした。身体が少し冷えるとよだよだ(と我が家では呼んでいました)してしまうので、効果のほどがわかりやすかったです。今お困りの方はぜひ試してみてほしいです。 -
無印良品の妊婦用パジャマ、マタニティウェア
特にボトムスが優秀でした。無印良品のマタニティウェアはおなかを覆う部分が他の会社のものと比べかなりゆるやかで、なんとか着けられました。(痩せている方にはゆるすぎるかもしれません)
私にとっては妊婦帯や腹巻も試したものの、吐いてしまって使えていなかったので本当に助かりました。 -
低カフェインの緑茶と、三年番茶
飲めるものがすごく少なかったなか、なんとか飲めたのがこの2つでした。以前にも記載しましたが水分摂取量が少ないとつわりは悪化してしまうそうです。安定して飲めるものができたことで、つわりもかなり軽減していったように思います。
妊婦さんに優しい低カフェイン緑茶ティーバッグ:低カフェインで、カフェイン値も書いてあるので一日の摂取量を計算しながら安心して飲めます。味はやや薄めの緑茶です。ポットで入れても後述の三年番茶よりは薄くならなかったかな…と思います。会社にも持って行ってました。
オーサワの三年番茶:三年番茶はカフェインがかなり低いということで、こちらをよく飲んでいました。少しほうじ茶のような感じで飲みやすいです。私は貧乏性なのでポットで入れていましたが、かなり薄くなりますのでおすすめはしません。
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ツボ押しのリストバンド(シーバンド)
つわりのツボに効くというリストバンドを楽天で購入し、お風呂以外は着用していました。つわりが重いときは正直、気休めという感じでしたが、調子が良いときは特に効いている感じがしました。(お風呂に入っていると気持ち悪くなったので)
シーバンド:私は仕事の時にも極力着けたかったので、マタニティ用のピンクではなく黒色の一般用を買いました。(「こんなの見たことないよ~!」と先輩には笑われましたが、許してくれる会社で助かりました)
そのほか、グッズではありませんが半身浴も効果があったと思います。つわりがひどいと気持ち悪くなってしまうので体調が比較的よくなってから限定ですが、ゆっくり身体をあたためるとかなり違いました。
また、逆流性食道炎と思われる症状がひどかったのですが、ひどいときは寝る前に牛乳を飲んでしばらく身体を起こしておくと、多少ましになりました。(すぐ寝るのはだめでした)
私のつわりには残念ながらあまり効果がなかったもの
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プリンペラン(病院で処方される吐き気止め)
先生からも「あまり効かないと思うけど…」と言われましたが、もう本当にびっくりするほど効きませんでした。というか飲むのもつらくて飲もうとして吐いたことが何度か…つわりに効く薬はないと痛感しました。
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太田胃散
つわり中も飲めるものを探して藁をもつかむような心持ちで買いましたが、やはりプリンペランと同様に効きませんでした。
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漢方薬
つわり中も(以下同文)薬類は私にはまったく合いませんでした…。
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ビタミンBの錠剤
つわりが軽度のうちは多少効果があった気がしますが、重くなってくるとあまり効果を感じられませんでした。
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ハーブティー
つわりに効果があるという触れ込みのものを買いましたが、そもそも喉ににおいが来て飲むのがつらく、そこまで効果も実感できませんでした。
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ベルメゾンのマタニティウェア
私にはおなか回りのゴムが気持ち悪くなってしまうか、生地が薄く、寒すぎて合いませんでした。何着か買ったものの結局ほぼ着れませんでした。たまたま私が買ったものが合わなかっただけかもしれませんが、個人的には無印のほうがよかったです。無印は安定期くらいだとおなか回りすかすかになりがちですが、それでもゴムで締め付けられないので楽でした。
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消臭剤
外から入ってくる臭い対策に部屋中に置きました(今思うと狂気の沙汰レベルに臭いに敏感でした)が、特に改善せず…。こればっかりは部屋の構造が古かったのでどうしようもありませんでした。強いて言えばマスクを2重にすると多少ましでした。
他にもいろいろ試した気はするのですが、よく覚えているものは以上になります。特に冷えとりと低カフェインのお茶には本当にお世話になりました。
身体をあたためること、水分を(これもなるべくあたたかい状態で)とること、が私にとってはつわりの改善にとても役立ったと思います。
つわりの辛さを振り返る ⑤ 私のつわりのピーク。さらに安定期に入ってもケトンは落ち着いてくれない
前回までのあらすじ
・点滴治療で食事がとれるまで回復した!
・あと2週間で職場復帰だと思ったら罠だった
10週から安定期をすぎるまでのつわりはあまりに辛すぎたので、ダイジェストでお送りします
・よだれづわりがひどくなりすぎて、一日1箱~2箱ペースでティッシュを消費する
・よだれづわりを拭きすぎて肌が荒れる
・よだれっぷりを見た自分の母親に「いやだ、ナメクジみたい」と言われる
・引っ越し早々、新居の壁を掃除する羽目になる
・引っ越し早々、新居の床を(以下同文)
・新居のトイレを(以下同文)
・新居の洗面所を(以下同文)
・夫が買ってきたお弁当、解凍中の冷凍食品の臭いなどで(以下略)
・新居のダクトからやってくる焼き肉の臭いで(以下略)
・タオルケットを夫が泣きながら2度洗う
…最後に関してはつわりの季節が夏で本当によかったです。
冬の羽毛布団にやらかしていたら大変なことになっていました。
また妊娠中の夫婦関係の悪化、産後クライシス等々いわれていますが、私はこの件で夫に完全に頭が上がらなくなりました。
ちなみにうちの夫は当初立ち合い出産を拒否(血がだめなので)していましたが、周りの会社の先輩(男性陣)から「絶対したほうがいいよ!男はこんな大変な思いして出産してくれて本当にありがとう、ごめんねって気持ちになるから!」力説されたことを伝えると「いや、俺はもう、つわりの様子を見ていて存分に思っているから」と言われました。それくらいひどかったです。
人によって違うかもしれませんが、私は正直なところ、入院していた時期のほうが断然楽でした。特に引っ越した後の家が結構な築年数のマンションで、下の焼き肉屋さんの臭いがダクトを通じてもろに入ってくるのがコントロール不能で本当につらかったからです。
一応消臭剤を置いていましたが、あまり効果はありませんでした。
この時期食べられたもの
・パイナップル
・オレンジ
・サンドイッチ(たまごサンドもしくはツナサンド、ツナは途中からダメになる)
食べられたものはこれくらいでした。コンビニのカットフルーツを体調がましな時に大量に買いにいきました。
水分は炭酸も麦茶もだめで、牛乳、たまにカルピスが多少飲めるくらいでした。
こんな状態が戌の日を過ぎても続いていました。
妊婦検診のたびにケトンが相変わらずスリープラスで出ていましたが、一度入院していたこともあり特に治療はなくそのまま進行しました。
ただこの状態ではとても会社には出れないということで、お医者さんに母健カードを書いてもらって会社に提出し、有給・欠勤続行となりました。
さすがに5か月をすぎてくると多少落ち着いてきましたが、まだ会社には行けそうもありませんでした。(通勤で往復3時間半程度かかる場所だったこともありますが…)
少し携帯をいじれるようになったので、寝ながら「もっとつわりを軽減するにはどうしたらいいんだろう?」と色々なグッズ、対処方法を調べてトライしていきました。
次回は体当たりでいろいろやってみたことをレビューしたいと思います。
つわりの辛さを振り返る ④ 本当の地獄は、退院した後にやってきた
前回までのあらすじ
重症妊娠悪阻で入院し、24時間体制で点滴を受けた結果、体調がどんどん回復していきました。
9週半ばでの退院
入院当初の想定に比べ、かなりのハイスピードで回復した(それでも2週間ほど入院しましたが!)私は、無事退院できることになりました。
退院許可が下りる数日前からは、なんと、病院食も3食ほとんど食べられるようになっていました。魚はだめでしたが、牛乳やパンはとても美味しく食べられていました。
お恥ずかしい話ですが、病院の先生からも「もう出られるでしょう。ここホテルじゃないんで早く出てくださいね」と言われるほどピンピンしていました。
正直に言います、私は調子に乗っていました。これなら診断書通り、あと2週間自宅で安静にしてピークをやりすごせば安定期だし、会社にも行けるようになるだろうと。
しかし!!!!
病院と自宅安静では、環境は天と地ほど違ったのです…。
実は諸事情があって引っ越すことになっており、運悪く退院日と引っ越しがほとんど重なっていました。引っ越し期間の2日間は家にいられないため、やむを得ず近くにあるビジネスホテルを取っていました。
禁煙部屋にしてもらっていたので、においはそこまで気になりませんでしたが、問題はまだ点滴なしには水分がほとんど採れない状態だったということです。
ミネラルウォーターは一切飲めず、でも相変わらず吐く(ホテルの従業員さんに申し訳ないほどトイレで吐きました)状態なので、水分がどんどん出て行ってしまいました。
なぜか唯一飲めそうで実際飲めたものが、カルピスの缶だったので、2日間はカルピスだけで食いつなぎました。また、この間に体力がまた落ちてしまい、食事はほとんどできなくなってしまいました。入院で改善した体調は、あくまで点滴によって維持されていたものだったのです。
今思い返しても、退院後からの2ヶ月近くが私にとって一番つらい期間でした。
まだまだつらい時期の振り返りが続きます。