千里の道も一歩から

妊婦でもレアケースなつわり(重症妊娠悪阻)で入院し、色々対策した経験や、産後の日常などを書いていきたいと思います。

つわりの辛さを振り返る ④ 本当の地獄は、退院した後にやってきた

前回までのあらすじ

重症妊娠悪阻で入院し、24時間体制で点滴を受けた結果、体調がどんどん回復していきました。

9週半ばでの退院

入院当初の想定に比べ、かなりのハイスピードで回復した(それでも2週間ほど入院しましたが!)私は、無事退院できることになりました。

退院許可が下りる数日前からは、なんと、病院食も3食ほとんど食べられるようになっていました。魚はだめでしたが、牛乳やパンはとても美味しく食べられていました。

お恥ずかしい話ですが、病院の先生からも「もう出られるでしょう。ここホテルじゃないんで早く出てくださいね」と言われるほどピンピンしていました。

 

正直に言います、私は調子に乗っていました。これなら診断書通り、あと2週間自宅で安静にしてピークをやりすごせば安定期だし、会社にも行けるようになるだろうと。

 

しかし!!!!

病院と自宅安静では、環境は天と地ほど違ったのです…。

 

実は諸事情があって引っ越すことになっており、運悪く退院日と引っ越しがほとんど重なっていました。引っ越し期間の2日間は家にいられないため、やむを得ず近くにあるビジネスホテルを取っていました。

禁煙部屋にしてもらっていたので、においはそこまで気になりませんでしたが、問題はまだ点滴なしには水分がほとんど採れない状態だったということです。

 

ミネラルウォーターは一切飲めず、でも相変わらず吐く(ホテルの従業員さんに申し訳ないほどトイレで吐きました)状態なので、水分がどんどん出て行ってしまいました。

 

なぜか唯一飲めそうで実際飲めたものが、カルピスの缶だったので、2日間はカルピスだけで食いつなぎました。また、この間に体力がまた落ちてしまい、食事はほとんどできなくなってしまいました。入院で改善した体調は、あくまで点滴によって維持されていたものだったのです。

今思い返しても、退院後からの2ヶ月近くが私にとって一番つらい期間でした。

まだまだつらい時期の振り返りが続きます。