千里の道も一歩から

妊婦でもレアケースなつわり(重症妊娠悪阻)で入院し、色々対策した経験や、産後の日常などを書いていきたいと思います。

つわりの辛さを振り返る ⑥ 重症妊娠悪阻になったからこそ経験できたこと

今回は重症妊娠悪阻になってみたからこそ、経験「できたこと」という観点で振り返りたいと思います。

つわりは軽いに越したことはないけれど

タイトルといきなり矛盾するようですが、もちろんつわりは無い方が良いものです。仕事に穴をあける心配もなく、何より赤ちゃんのことを心配しないで良いですから。

でも出産、育児(まだ4ヶ月の経験しかありませんが)を経てみて、私自身は「もしかしたら重症妊娠悪阻を経験してよかったかもしれない」と捉えるようになりました。

私がいちばん母性を育むことができたのは、つわりのおかげだと思うことにした

私は出産するまで思い違いをしていました。子どもを出産すると自分に母性が自然発生的に備わると思っていたんですね。

でも、産んでみてそれは間違いだと知りました。

出産して、子どもはとても可愛いですが、子ども→超可愛い→なんでもやってあげたい→疲れ知らず、みたいなことはまったくなかったからです。
(今考えれば当たり前ですが、産後はそういうミラクルパワーのようなものが湧いてくるんだとなぜか思っていました。)

むしろ「え?産む前と産んだ後で自分の精神状態って何も変わらないんだ…」という戸惑いを覚えたのをとても覚えています。

逆に、私の周りの人間、たとえば夫や夫の家族は、無類の子ども好きなのもあり、自分の子ども→無条件で超可愛い→なんでもやってあげたい!!!!(!がいくつあっても足りないレベルで)という状態で「私だけどうかしてるのかな…」と内心少しヒヤヒヤしながらこの数カ月を過ごしています。

そんな私が何より母性を感じることができたのは、つわりがとても重く、重症妊娠悪阻で入院し、退院したあとも二ヶ月にわたり吐き通しの日々を送っていても、子どものためと思って我慢していた(やり過ごしたと言えばそうですが…)日々でした。

お腹に赤ちゃんがいなかったら絶対に耐えられなかった日々を、謎の精神力が湧いてきて堪えることができたんだと思います。

産後は里帰りしなかったので育児は週末をのぞきほぼワンオペで、時々ギャン泣きする子どもが正直可愛く思えない瞬間もありますが、「あんなにつわりがつらかったのに、ここまで元気に育ってくれた」と思うと自然と気持ちが落ち着き、お腹の中でよくがんばってくれたなぁ〜と抱きしめたくなります。

なので、つわりに対しては私に精神力を付けさせてくれてありがとう、と思うようになりました。

もちろん将来二人目ができたら、無いに越したことはないんですけどね!

他にも、いつもと違う状態になったことで経験したこと

  • 仕事をチームの他の先輩方が埋めてくれることに感謝した

  • 自分一人で抱えていた仕事の難しさを感じ、棚卸し・共有の必要性を学んだ
    (今まで仕事を抱えがちなほうだったので、申し訳ないやら恥ずかしいやら)

  • 夫や義理の両親と、産前から密にコミュニケーションをとることができた

  • 私がポンコツになったので、夫の家事スキルが上がった
    (シンクやコンロの掃除、洗濯を一通りやってくれ、産後もしばらくは本当に助かりました。また結婚7年目ですが、これまでの料理の総回数が1回→3回にアップしました!3倍!)

  • お産の辛さをつわりの辛さと相対的にとらえることで、全然我慢できた
    (出産は30時間かかったのでそこそ長丁場でしたが、私は出産まで続くタイプのつわりだったこともあり、個人的にはつわりの重さ>>>>>>>>お産の辛さ、でした。おしりが決まっているので、出産の方が断然我慢できました。また産前の対策も効果的だったようなので、後日まとめたいと思います)

少し振り返ってみるだけでもつわりによって生活ががらりと変わり、良いことも悪いこともあったんだなと感じます。

悪かったことについては、前回まとめたように次回は対策を持って挑み、今回経験できて良かったことについては、今後の育児の糧にしていきたいと思います。
起きてしまったこと・周りに迷惑をかけてしまったことや自分の体質は、変えられるものではないので、今後の向き合い方でプラスにしていきたいです。