千里の道も一歩から

妊婦でもレアケースなつわり(重症妊娠悪阻)で入院し、色々対策した経験や、産後の日常などを書いていきたいと思います。

つわりの辛さを振り返る ③ 重症妊娠悪阻での入院期間

< 2020/12/10 記事を修正しました>

私が重症妊娠悪阻で入院した経緯

吐きづわりで点滴を受けようとしたところ、尿検査でケトン体の数値が+3(スリープラス)以上ということで引っかかり入院が決まりました。

重症妊娠悪阻での入院治療について

入院当日には助産師さんから、以下の説明がありました。

  • 症状が安定するまで24時間体制で点滴を行う。症状が落ち着いてきたら点滴の本数を減らす
  • 病院食は最初は出さない、必要に応じて発注していく(重症妊娠悪阻の場合食べられないことがほとんどのため)
  • 毎日の水分摂取量、お小水の回数・量を測定する
  • 定期的に尿検査を行う。ケトン体が+1からマイナスとなったら退院になる
  • 個人差はあるが、10週〜11週あたりが悪阻のピークになりがちなので、その時期を乗り越えれば回復が見込めるのではないか

ケトン体が+2〜+3以上の間は、水分が十分摂れていないということだそうです。水分摂取量を測ったり、体調の記録を残すのもその経過を観察するためだと思われます。

なお入院したお部屋は2人部屋で、もう1人の方も重症妊娠悪阻で入院中でした。その方は途中で退院されていきましたが、6週から16週ごろまで入院されていました。

24時間体制の点滴で体調が劇的に改善

結論を先に書いてしまいましたが、私の場合は入院しての点滴でかなり体調が改善しました。それまで通院で半日間点滴を打ったことはありましたが、改善した感じはなかったのでかなり驚きました。

ざっくり書くと、以下のような経過でした。私の場合は6週で入院し、9週半ばで退院しています。

  1. 妊娠6週:24時間体制で点滴(絶食)
  2. 妊娠7週:点滴の本数を徐々に減らす(18時間→12時間…)
  3. 妊娠8週:点滴を6時間程度にして、朝食の病院食を発注。バターロールなど食べられそうなものを夫に買ってきてもらい少しずつ口に運ぶ。
  4. 妊娠9週:点滴をなくし、食べられそうな病院食を発注

お医者さん、看護士さんの話では、妊娠悪阻は脱水が進めば進むほど水分が受け付けなくなる悪循環に陥りがちなので、点滴で水分を入れることで改善しやすくなるそうです。

ただ点滴の時間が長いので、腕や手はとても痛かったです。脱水症状に加えて以前から採血の時に血管が見えなくなることがあるタイプだったのも災いしてか、何度も針を刺し直すこともままありました。

だいたい1つの点滴を新しいところに刺すまでに5回程度は刺し直しを行ったと思います。最大は10回でした…。普段なら注射や採血はまったく平気な方でしたが、体力が落ちてふらふらのときなので、さすがに痛かったです。

途中から食べられるものが出てきたのには自分でも驚きました。特に私の場合、朝方は調子がよく過ごせる日が増えていきました。また、ごはんよりもパンが食べやすかったです。この体質は妊娠後期の現在も同じです。

ちなみにケトン体を改善するために大切な、水分摂取は入院中も変わらず課題でした。いろいろな飲みものを試しましたが、なかなか「これなら飲める!」にこの時期は出会えなかったなぁと思います。

なお、結局私はこの水分補給が自力でうまくできないことが尾を引いたのか、根本的な部分で体調が戻らず、退院後しばらくしたら、強烈な吐きづわりでケトン体がスリープラスに戻ってしまいました。そのため、9週途中で退院したものの職場復帰は19週ごろになりました。水分補給はぬるめの低カフェインのお茶なら飲めると気付くまで全然だめでした。

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一番お世話になった低カフェインのお茶がこちらでした。値段がお手頃で良心的。


<リンク>

お茶以外にも、色々なつわり対策を試した結果を以下の記事でまとめましたので、よろしければ併せてご参照ください。以下の対策によってなんとか体調が落ち着き、15週以降はそこそこの体調で過ごすことができました。